ビバ!スクエア 総集編
私は今年で52歳になる男性です。今までけっしてフーゾクに興味がなかったわけではありませんし、週刊誌や時々駅で求める夕刊紙で 広告も人目を気にしながら見てはいました。
しかし、いざ行こうとなると、何となく恥ずかしいのです。初対面 で、自分の娘くらいの若い女性ですよ、しかも、私はそんなに女性体験 が多い方ではなく、きっと性技の方も下手なほうでしょうし、男性自身 に自信があるわけでもなく、そんな緊張でがちがちになってしまう場面を想像すると、どうしても二の足を踏んできました。
ところが、先日、京都で会議があり、半日ほど時間が空いたので、 ノートPCを開いて、インターネットでどこか観光でもとGoogleで検索しました。最近はどこでもインターネット接続ができて本 当に便利になりました。
その時です。思いもかけなく「雄琴」の文字を画面に発見しました。
私たちの年代では、雄琴といえは、トルコ、後のソープです。「え、京 都から雄琴って近いんだ」、と初めて知ったのです。こうなると、長年 抑えてきた願望と、旅の恥はかき捨てという声が私を一気に「雄琴」へ 走らせたのでした。
いろいろ関係のホームページを見ながら、「少年時代の淡いときめ き」というフレーズに誘われて、「スクエア」へ思い切って電話をかけました。
「雄琴は、初めてなんですが、どうのように行って、どのようにすれば いいのですか?」と、私。妙に「雄琴は」の「は」に力が入りました。
「お客様は、今どちらですか、お車ですか?」
「京都駅の近くの○○ホテルです。車はありません。」(ア、ホテルの 名前なんか言う必要はなかったのに、アガッテル?)
「それでしたら、JR湖西線(3番ホーム)で、比叡山坂本駅までお越しいただけ れば、お迎えに上がります。」
「え、ヒエイザンサカモト? オゴトではないのですか?」
「雄琴駅の一つ前の駅で、こちらの方が快速も止まり本数が多いので便利かと思います。
京都からは快速で15〜6分位です。」
「あ、そーなんですか。便利なんですね。」想像していたより、ずっと丁 寧で暖かい電話口での受答えのせいか、少し落ち着いた私は、料金のこ となどを尋ねて、本当は、どのような内容かを聞きたかったの だけれども、聞いても体験しないとわからないし、聞くのは恥ずかしい し、それに何となくここなら大丈夫のような気がして、比叡山坂本駅に 到着したらもう一度電話することを約束して電話をきりました。
宿泊先のホテルから、JR京都駅は目の前で、JR湖西線に は簡単に乗ることができました。ちょうど快速電車がなかったのです が、各駅停車でも20分くらいだとわかって、来た電車に乗りまし た。
初めて京都から湖西線に乗った私は、これが、北陸の金沢方面に行 く線と知り、ちょっとした旅行気分も味わいながら、比叡山坂本駅まで は、すぐにつきました。電車を降りて、スクエアさんに電話をすると、 すぐに迎えの車が行くので、ということで、当日の服装を聞かれまし た。
なんで、遊びにいくような服をもってこなかったのか、悔やみなが らも、「紺の上下スーツに水色のシャツと青っぽいタイです。」と応えますと、「約五分で、ホンダのワンボックスカーで、白のストリームでお迎えに上 がります。ナンバーは、「4126」ヨイフロです。」
「良い風呂ですか、わかりました。」さすがは関西、ナンバーも洒落て ると変なところに感心して、おかげでまた、少し緊張が緩みました。
比叡山坂本駅は、駅のポスターによると、どうやらケーブルカーで比 叡山への登り口が近くにあるようです。ということは、ちょうと京都と 比叡山を挟んで反対側にいるのか、と考えているうちに、白のストリー ムが近づいてきました。ナンバーは、「4126」。これです。運転 手さんと目が合って、会釈をすると私の前で止まりました。
とうとうソープの送迎車に乗っている自分が、何か冒険モノのヒー ローになったかのように思えて、好奇心のかたまりだった青春時代にも どったかのように、わくわくしている自分が不思議でなりませんでし た。すぐに、右手に琵琶湖が見えてきたと思うと、ソープらしき看板が 上がった一隅が見えてきました。
「あれですか?」
「○○様は、雄琴は初めてですか?」
「雄琴は、初めてなんです。噂には聞いていましたが。」
「初めての雄琴で、私どもスクエアをお選びいただき、ありがとうござ います。本日は、どなた様からかのご紹介でしょうか?」
「いや、ネットですよ。東京からなんですけどね、ちょっと時間ができ たものだから。」精一杯、この手の遊びには慣れてる風を装い、運転手 相手に見栄を張る自分が、まったく、青年みたいだと思いながらも、
「ずいぶん、ソープランドが集まっているみたいだけど、何軒ある
の?」と尋ねてみた。
「41軒です。」
琵琶湖畔に突き出した岬に集まった、ソープ街は、突然現れた蜃気楼の ように思えて、ますます、冒険に行くような気分になってきました。
ほどなく、車は、「シルクロードゲート」と書かれた電飾の門をくぐっ て、左右にソープらしき(はじめてですから、自分のイメージです)建 物が立ち並ぶ通りに入っていきました。
駐車場の入り口に立っていた人が、サーと駆け寄り、「お待ちしてお りました。」と一声。車が正面の玄関に着くときには、中からまた別の 黒服のボーイが飛び出してきて、ドアを開けて、「○○様、お待ちして おりました。」と迎えられました。むー、高級ホテルに着いたときのよ うな出迎えだが、ここは、慣れている風を、とそればかりが気に なって、結局、正面の建物の感じとか、よくわからないまま、店内へ導 かれるままに入っていきました。
フロントでは、予想外にも、若い女性の対応です。
「90分で総額30,500円でございます。ご指名の場 合は、指名料が1,000円かかります。」ソウガクってこ とは、これ以上支払わないでいいということで、シ メイリョウって、いつ指名するのだろう?
「雄琴は、はじめてなので、どうすればいいの か、、」なるべく関東弁で、「は」を強調して行っ たつもりでしたが、フロントの彼女は、ニコッと 笑って、
「ここで、総額をいただいた後、ただ今ご案内出来るコンパニオンを写真パネルでお選びいただけます。」
「わかりました。いい子いる?」ワー、愚問だ。 言ってしまって、顔が赤くなるのがわかります。
「はい、当店のコンパニオンは皆、いい子ですよ。 でも、○○様の好みもございますので、どうぞ、あ ちらでお尋ねください。」
総額を支払うと、ボーイに案内されてカーテンで仕 切られた右の部屋に通されますと、そこには壁一面 に、女の子の写真が貼られています。
ボーイは、写 真パネルを指しながら、「ただ今、すぐにご案内できる子が、○えさん 、○子さん、たった今キャンセルの出た○さんでございます。」
「どの子もいい感じなんだが、むー。どうしよ う?」やっぱり、ここで優柔不断がでてしまいます。
「・・・この娘は?」とショートカットの清純そうな可愛い娘を指差しながら聞きました。
「○さんは、とても人気の子でキャンセルが出ない限り、予約無しではめったにご案内出来ません。」
「あ、そう。じゃ、○さんでお願いします。」
「それでは、コンパニオンの準備が出来るまで、こ ちらで少々お待ちください。」
と向かって左の部屋に案内してくれました。促され るままにソファーに腰をおろすと、その部屋は、ま るで昔よく通った喫茶店の一室のような感じで、私 にはとても居心地の良いものでした。
「お飲み物は何にいたしましょう。」
とおしぼりと ともにメニューを渡されたので、まるで喫茶店では なく、まさに喫茶店です。
「お車でなければ、生ビールもございます。」とい うけれども、メニューに値段が書いてないので、少 し不安になり、
「生ビールって、いくら?」と聞いてみたのです。
「店内でのお飲み物は無料でございます。」
(アーァ、遊んでないのがバレた。)
「そ、そーだったね。じゃ、生ビール。」と言った ものの、吹き出した汗をおしぼりで拭うことに。
よく冷えたビールは、乾いた咽喉を潤し、五臓六腑 に染み入ります。そして、少しリラックスしてきま した。
なるほど、ここが、かつては「トルコ風呂」 と呼ばれ、今は「ソープランド」と称される、男の 殿堂か。
何か王様でもなったような気分にしてくれ るぞ。などと思っている内に、少し尿意を催してき ました。女の子が出て来る前に、トイレに行ってお かなくては、と立ち上がって、ボーイと目があいま した。
「おトイレでございますか?」
「そ、そうなんです。」
「どうぞ、こちらでございます。」
と案内されたトイレは、掃除の行き届いたキレイな トイレで、何かお香の香りもするところでした。
トイレから帰ってくると、さっとおしぼりが出てき ます。当初、私が想像していたのは、もっと、猥雑 で怪しい感じのところでしたが、全く違っていて、 もっと気さくで、洗練された雰囲気です。
これっ て、スクエアさんだけなのでしょうか?それと も、、、
「○さんの準備が整いました。どうぞ。」との声 に、一気にまた緊張が走りました。
部屋から出ると、中央の階段のところに、白いスーツ姿の ○さんが、待っています。
(わっ街で見かける普通の小柄な女の子だ!いや、普通の娘よりも洗練されたハイクォリティーなキャリヤウーマンと云った感じの娘です。)
「○です。」ととびっきりの笑顔で言われます と、自分の顔が少し赤くなるのがわかります。
「よろしく、お願いします。」と声が少し震えてい るかもしれません。
○さんは、私の腕をとって、二人で階段をあがっ ていきます。
「おトイレは大丈夫ですか?」
「先ほど、すませました。」
「この部屋です。」と部屋に通されました。
その部屋は、奥がタイル張りになっていて、浴槽が あり、手前は、絨毯がひかれて、ベッドがあり、 テーブルやサイドボードには、女の子らしい小物や 置物があって、奥の浴室がなければ、独身の女の子 の部屋に来たみたいです。
この辺からは、恥ずかしくて書けません。というよ り、心の中にしまっておきたいような感じです。
とにかく、何もかも初めての経験でした。若い女の 子に身体を洗ってもらうだけでも、素晴らしいの に、あー、今思い出しても、最高でした。
○さん は、最初から最後まで優しくしてくれて、途中で きっと初心者だというのは、バレていたと思うので すが、そんなことは、どうでもよくなり、○さん にリードされたまま、(これは一種の介護だったか もしれません。)王様のように扱ってもらいまし た。この世で受ける最高のサービスです。
服を着ても、まだ、身体がポカポカ、心もポカポカ で、雲の上を歩いているような感じで、よく覚えて いません。
○さんには、また必ず来るねと約束し て、1階へ降りると、ボーイさんが「お上がりなさ いませ!」
と一斉に言われたと思います。また、部 屋に通されて、お茶を出されて、感想を聞かれまし たが、
金メダルを取った後のスポーツ選手みたい に、「最高でした。」をただ繰り返したような気が します。
帰りも、JR比叡山坂本駅まで車で送っていただき、 京都へ帰りました。
車窓からの景色も、世界が輝い て見えました。まるで、童貞から卒業した遠いあの 日のように、何も怖いものはないような、心身とも に20代か30代になったような、強くて爽快でな 気分でした。
その夜は、とてもそのまま眠る気がせず、祇園町に 繰り出しました。ところが、気分が若々しかったた めか、思いの外、もてもてで、本当に素晴らしい一 日でした。ありがとう。 完
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